貸し靴滅ぶべし!!!!
何がって、スケートリンクで借りられるスケート靴の事である。
私が今まで行った関西の室内リンク(の貸し靴)はどこも酷い状態であった。
あまりの酷さに息子用に靴を新調した。
バウアーの靴が8900円で買えるのだから良い時代になったものだ。
私自身は7年前からマイシューズを使っているのだが、息子の靴を買うかどうかはかなり迷っていた。いや、ハッキリ言ってマイシューの方が1000・・・万倍マシなのは実感としてあるのだけど。
貸し靴の刃を見て確信した。「これでは絶対上手くならない」
息子(6)と最近よくスケートに行く。息子はスポーツはあまり得意ではないが、スケートだけは気に入ったようで、誘うとホイホイ着いてくる。
しかし、どうにも上手くならない。氷上の恐怖心は少なくなったように見えるが・・・トゥピックで氷を掻くクセが治らない。そもそもこのピック、ジャンプのためにあるのにリンク内でジャンプ禁止って・・・それなら危険だから削り取れよ・・・
んで、改めて貸し靴の刃を凝視して驚愕した。
なんと、ランナー(刃)にあるはずの溝がないのである!
↑こんな感じ。貸し靴は平研ぎというヤツである。
この溝がインエッジとアウトエッジを作り出し、氷に食い込む事で加速とブレーキと姿勢制御を可能にするといっても過言ではない。
氷上で特に大切なのは「ブレーキ」だ。溝のある刃は浅い角度でも氷に食い込んでくれるので制動力が高い。ニの字ストップも「グッ!」と止まれる。
↑刃になっているからこそ氷の上でもコントロールできるとも言える
↑それがこうなっているとただただ転びやすく技術も向上しない。
初心者にとって制動力/コントロールしやすさが一番大切なはずだけど、
貸し靴の刃は刃ではないため制動力もコントロールもしにくい。
金田バイクのように「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」と初心者を叩き潰すために
スケートリンクが設置しているかのような使い勝手の悪さなのだ。(個人の意見です)
「金持ちが気持ちよくなるため」では?と邪推してしまう。
いや、そんなわけないんだけど・・・あくまで仮説なんだけど、スケートリンクの貸し靴は本当に粗悪品で「これでスケート上手くなったら天才」というレベルで酷いものなんです。競技人口が増えるためのきっかけとして貸し靴(400〜600円)を置いているのなら、上手くならない靴よりも、ちょっと研磨してコントロールしやすい靴を置いておく方がスケート人口が増えると思うんですね。
でもそれをしないのは、予算的な問題の他に、このスケートというヤツが割と金を食うので「貸し靴ごとき」と下に見ているのではないかと。上手い人はみんなマイシューなんですよ。というか貸し靴で「おお!」という人は本当にいないんですよ。
これって、つまり「貸し靴で滑ってみたはいいけど、全然上達しないからもういいや」って初見バイバイしてるってことなんですよ。
そうじゃない人はマイシュー買ってるとも言える。
私も昔あるリンクに毎週通っていたら常連から「マイシュー買わないの?貸し靴は上手くならないよ」とアドバイス貰いましたからね。それもっと早く聞きたかった。
まとめ「やっぱり貸し靴滅ぶべし」
「貸し靴」を批判する意見が本当に少ないんですよ。競技者もスケートショップも(貸し靴なんて意味が無いと明言したのは小杉スケートくらい)黙ってる。
貸し靴に絶望してマイシュー買いにくる客がいないとショップは成立しないという面もあるんだろうけど、スケートを趣味にしようって人が生まれにくい状況はダメでしょ。
せめて競技者はもっと貸し靴はクソって明言しないと、リンク側の姿勢も改まらないと思うんだよね。